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2026年08月01日(土)
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2型糖尿病患者では睡眠時無呼吸と網膜症に関連性

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2型糖尿病患者では睡眠時無呼吸と網膜症に関連性

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大きないびきなどが特徴で、睡眠時に呼吸停止または低呼吸状態となる睡眠時無呼吸症候群という疾患がありますが、2型糖尿病患者の場合、この疾患のうちのひとつと、代表的な合併症である糖尿病性網膜症の発症や病態進行とに関連性がみられるという意外な知見が注目を集めています。

睡眠時無呼吸があると失明のリスクが高まる?
睡眠時無呼吸症候群には、閉塞性睡眠時無呼吸と中枢性睡眠時無呼吸、そしてこれら2つの混合型である混合性睡眠時無呼吸の3タイプがありますが、最も一般的とされるのが閉塞性睡眠時無呼吸です。症状として睡眠時に短い意識覚醒が反復され脳の不眠が起きるほか、昼間の傾眠傾向、抑うつ、集中力の低下などがあり、適切な処置を行わずに状態が悪化すると、自動車の運転中に生じた強い眠気で事故を起こすなど、深刻な問題につながることもあります。

閉塞性睡眠時無呼吸の場合、筋肉が緩むことで舌根部や軟口蓋が下がり、気道を塞いでしまうことが主な原因で、肥満や高血圧、糖尿病などと関係が深いことが知られています。

Quratul A. Altaf氏らの研究グループは、この閉塞性睡眠時無呼吸と糖尿病性網膜症における関連性を、2型糖尿病患者で検証しました。研究の成果をまとめた論文は、「American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine」オンライン版に6月8日付で掲載されました。

睡眠時無呼吸
睡眠時無呼吸を治療すると網膜症にも効果か
研究グループは、英国の医療機関を対象とした縦断的調査研究を実施し、外来で治療する2型糖尿病患者230人を対象として、閉塞性睡眠時無呼吸が糖尿病性網膜症にどのような影響を与えるのか、評価・検証を試みました。

糖尿病性網膜症の状態は2×45度の網膜画像から判定・評価し、閉塞性睡眠時無呼吸は家庭で用いるタイプのマルチチャンネル心肺装置で計測、評価したとされています。なおあらかじめ、呼吸器疾患を有する患者は対象から外されました。

調査の結果、失明の恐れがあるレベルの糖尿病性網膜症は36.1%で、閉塞性睡眠時無呼吸は63.9%の被験者で確認されています。そして失明にいたる可能性のある糖尿病性網膜症がみられる割合は、閉塞性睡眠時無呼吸のある患者群で42.9%、ない患者では24.1%と、睡眠時無呼吸を併発する患者で有意に高くなっていることが分かりました。

結果に影響を与えうる交絡因子を考慮し、データ調整を行った上での解析でも、閉塞性睡眠時無呼吸の有無と、失明に恐れがある進行した糖尿病性網膜症の有無は独立した因子として有意に関連し、そのオッズ比は2.3となっていました。

また、中央値43.0カ月の経過観察追跡調査を実施したところ、閉鎖性睡眠時無呼吸のある2型糖尿病患者では、増殖前および増殖性の糖尿病性網膜症を発症する割合が有意に高く、ある場合では18.4%だったのに対し、ない場合は6.1%にとどまっています。なお、こちらの関連性も独立した予測因子として認められ、オッズ比は5.2と算出されました。

そこで、睡眠時無呼吸症候群の治療で第一選択とされる、CPAP(持続陽圧呼吸)療法の処置を行ったところ、対象患者で増殖前または増殖性の糖尿病性網膜症発症率が有意に低下したとも報告されています。

これらの結果から研究グループでは、2型糖尿病患者の場合、閉塞性睡眠時無呼吸と失明リスクのある深刻な糖尿病性網膜症の発症には有意な関連性が認められるとし、今回部分的に確認された睡眠時無呼吸の治療による糖尿病性網膜症への影響について、さらに介入的な詳細研究を行う必要があるとまとめました。

(画像は写真素材 足成より)


外部リンク

American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine : Obstructive Sleep Apnoea and Retinopathy in Patients with Type 2 Diabetes : A Longitudinal Study
http://www.atsjournals.org/


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