デンマークに本拠地を置くグローバルヘルスケア企業、Novo Nordiskの日本法人であるノボ ノルディスク ファーマ株式会社は19日、同社が後援する日本糖尿病学会の「第3回若手研究助成金」受賞者10人が決定したことを発表しました。
基礎研究から7件、臨床研究から3件を選定
この「若手研究助成金」は、糖尿病に関する一般への情報提供をはじめ、学術研究の進展、福祉向上にかかる活動を進める一般社団法人日本糖尿病学会が創設したもので、ノボ ノルディスク ファーマがその趣旨に賛同、後援者となって助成支援を行っている制度です。
2010年に日本糖尿病学会が発表した5年間のアクションプラン「DREAMS」のひとつである「研究の推進と人材の育成」にかかる取り組みと位置づけられ、同学会が公募・選考・採択を行っています。基礎研究と臨床研究の2部門があり、それぞれ41歳未満の対象研究者から応募を受けて決定、各年度10人以内で1人につき年間100万円の助成金を2年間にわたり授与することとしています。
今回は第3回の実施で、基礎研究部門から7人、臨床部門から3人の受賞者が決定されました。選定された研究は、いずれも将来、文部科学省や厚生労働省の科学研究費などの獲得にもつながる研究として期待されています。
依然不明なメカニズムの解明から新規治療法開発へ、期待の研究が多数
基礎研究部門で選定されたのは、杏林大学医学部生化学の青柳共太氏による「膵β細胞における代謝性インスリン過剰分泌破綻の分子機構の解析」、広島大学大学院医師薬保健学研究院分子内科学、大野晴也氏の「PRDM16/EHMT1/MAT II α複合体によるベージュ脂肪細胞誘導機構の解明」、富山大学医学薬学教育部薬科学専攻の小野木康弘氏による「脂肪組織肥大化における脂肪幹細胞ニッチの役割」。
さらに、金沢医療センター内科、金森岳広氏の「糖尿病関連ヘパトカイン発現のマスターレギュレーターの同定とその機能解析」、横浜市立大学大学院医学研究科分子内分泌・糖尿病内科学、白川純氏の「膵島のheterogeneity探索による膵β細胞機能の制御機構解明」、筑波大学医学医療系内分泌代謝・糖尿病内科、武内謙憲氏による「生体イメージングで迫る糖・脂質代謝に重要なKLF15遺伝子発現制御機構の解明」、名古屋大学医学部附属病院糖尿病・内分泌内科、恒川卓氏の「報酬系による糖代謝調節機構の解明 -GABAB受容体ノックアウトマウスを用いた検討-」の合計7つです。
臨床部門からは、国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科の高橋信行氏による「膵α細胞予備能とインスリン抵抗性からみた1型糖尿病の包括的病態解析」、岡山大学病院腎臓・糖尿病・内分泌内科、野島一郎氏の「2型糖尿病患者CD8陽性T細胞における糖代謝異常と免疫疲弊」、山口大学院医学系研究科病態制御内科学、松村卓郎氏の「ヒトにおける糖代謝の概日リズムと時計遺伝子との関連性の検討」の3つが選ばれました。
2年間の研究助成終了後は、その翌年に開かれる日本糖尿病学会年次学術集会で成果が発表されることとなっており、今後これらの研究からどのような新しい知見が得られていくか、大いに注目されるでしょう。
(画像は日本糖尿病学会ホームページより)

ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.novonordisk.co.jp/一般社団法人日本糖尿病学会 「第3回若手研究助成金」
http://www.jds.or.jp/modules/study/