スウェーデンにある北欧最古の大学であるウプサラ大学の研究者は、10年以上にわたり1型糖尿病を抱えている患者でも一部のインスリンはまた生成されているという新しい研究成果を発表しました。
約半数の1型糖尿病患者にまだインスリン生成能力が残っていた
医学誌Diabetes Careにオンライン出版された研究成果によると、小児期や青年期に発症した1型糖尿病の患者で、少なくとも10年間疾患を抱える成人患者の約半数が依然としてインスリンを生成していました。
これまで1型糖尿病患者はインスリンの生成が完全に行われなくなると考えられていました。しかし近年導入された、より洗練化されたインスリン分析手法により、これらはすべての場合には当てはまらないことが明らかになりました。
決め手はインターロイキン35
また、この研究ではインスリンの産生が行われている患者とそうでない患者の間には免疫系に著しい違いが見られたといいます。
インスリン産生が行われている患者は、免疫系の抗炎症シグナルたんぱく質の1つであるインターロイキン35の血中濃度がはるかに高く、免疫攻撃を弱める免疫細胞を、より多く有していました。
研究者はこの成果について、インターロイキン35を1型糖尿病治療薬に応用できればインスリン産生細胞の再生を誘発できるのではないかと期待を寄せています。また、そのための研究もすでに同大学で開始されていると伝えています。
(画像はウプサラ大学のホームページより)

ウプサラ大学のプレスリリース
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