米国ロードアイランド州にある18世紀に設立されたブラウン大学の研究者チームは、アトピー性皮膚炎と心血管疾患との関連で過去の知見と異なる研究成果を発表しました。
いままで高いとされていた皮膚炎と心血管リスクの関連
これまでの知見では、アトピー性皮膚炎などで生じる皮膚の状態が、心血管リスク因子の増加と関連するとされていました。
しかしブラウン大学の主任研究者であるアーロン・ドラッカー博士は、アトピー性皮膚炎と2型糖尿病、高血圧、心臓発作、脳卒中のリスク増に関連があるという結果は導きだせないといいます。
実は関連が低いという結果が明らかに
研究者チームは30~74歳の成人約26万人の調査記録をもとに、アトピー性皮膚炎を有する人が心血管疾患を有する可能性を示唆する2つの仮説を用いたデータ分析を行いました。
結果によると、アトピー性皮膚炎の診断と各疾患は積極的に関連していない可能性が高いといいます。例えば、アトピー性皮膚炎と疾患リスクの関連は糖尿病では0.78倍、高血圧は0.87倍、心臓発作0.87倍、脳卒中0.79倍でした。
リスクを減少させるものではないが
これまでの仮説に反する今回の成果について研究者は、アトピー性皮膚炎はこれら疾患リスクとの関連が低いことが分かったものの、アトピー性皮膚炎がリスクを減少させるものではないと話します。
これまで実証されており、アトピー性皮膚炎と臨床的な共通点の多い疥癬と心血管疾患の関連との違いもまだ明らかにされていないことから、今後はアトピー性皮膚炎の重症度などとの関連も調べたいとしています。
(画像はプレスリリースより)

ブラウン大学のプレスリリース
https://news.brown.edu/articles/2017/06/eczemaブラウン大学
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