米国ジョージア州立大学は、人の代謝性疾患、特に2型糖尿病の発症と、腸の粘液層に入り込んだ細菌の存在に関連があるという研究結果を、学術誌Cellular and Molecular Gastroenterology and Hepatologyに掲載しました。
腸内の粘液層に侵入する細菌の一部が糖尿病を誘発
ジョージア州立大学の生物医学研究所のGewirtz教授とChassaing助教授が学術誌に発表したのは、腸内に生息し粘液層に侵入できる一部の細菌が細胞を傷つけ、慢性炎症を起こすことでインスリンの正常な働きを妨害し、2型糖尿病を誘発するとの知見。
この研究は、アトランタの退役軍人病院に登録されている糖尿病以外に重大な健康上の問題のない21歳以上の被験者を対象に行われました。
各被験者の糖尿病の医療歴や消化管に関連する悩みの聞き取り調査が行われると同時に、大腸内視鏡検査時に2つの粘膜を左結腸から採取、分析を行いました。
引き続き細菌の特定のための研究を実施
ワシントン大学医学部糖尿病研究センター老人科学栄養学科のKlein博士は分析結果について、データは印象的で、代謝機能と2型糖尿病についての新たな研究分野を広げた可能性があると話しています。
研究者らは現在、結腸内の粘膜層に侵入して炎症反応を引き起こす原因となる細菌の特定を急いでおり、そのような細菌の侵入が防げれば代謝性疾患の予防や治療のための方策が考えられるとしています。
(画像はプレスリリースより)

ジョージア州立大学のプレスリリース
http://news.gsu.edu/2017/05/30/ジョージア州立大学
http://www.gsu.edu/