100年以上の歴史を持つ英国サリー大学の研究者チームは、小児期の肥満による健康への影響は成人後まで長期に続くという新たな研究成果を公開しました。
小児期の肥満と25年後の同一被験者の状況を比較調査
サリー大学の研究者らが成果として発表したのは、18の研究を通して30万人以上の被験者から収集されたデータの比較調査の結果。
調査では、平均年齢10歳、30万人以上の子どもの体格指数(BMI)と腹囲、皮脂厚などの計測を行い、平均して25年後の同一被験者から収集した結果と比較を行いました。
小児期の肥満は前糖尿病や血管疾患につながる
結果によると、小児期に肥満していた被験者は、後に糖尿病につながるグルコースを適切に代謝できない「前糖尿病」と、成人期の動脈の肥厚による心臓病などの血管疾患になるリスクの上昇につながっていることが明らかになりました。
また小児期のBMIは、成人後の高血圧の指標となることが判明し、成人期の肥満に関連する疾患の予測に有用であることが分かりました。しかし限られたデータのため、腹囲と皮脂厚が将来の病気の指標となるかどうかは、いまのところ不明であるとしています。
急がれる対策
成人の肥満による生活習慣病などの疾患への影響はこれまでも知られていましたが、今回の研究では小児期の肥満もまた、成人になるまで長期にわたり影響を及ぼしていることが明確になりました。
英国では小児肥満が増加傾向にあり、主任研究者であるWhyte博士は、肥満がこの社会で風土病になっていることに強い懸念を示しています。
(画像はプレスリリースより)

サリー大学のプレスリリース
https://www.surrey.ac.uk/press/2017サリー大学(日本語)
http://www.surrey.jp/サリー大学(英語)
https://www.surrey.ac.uk/