いまや日本食といえば、健康的で栄養面にも優れた料理だと世界中で認識されています。しかし、私たちが現在食べている「日本食」は、本当に健康的な食事なのでしょうか。
「昭和の食卓」こそが健康的な日本食
東北大学大学院農学研究科は、いまから40年ほど前、つまり1975年頃に食べられていた献立の特徴を有した食事に、健康有益性が高いことを見出したという研究結果を発表しました。
1975年頃の日本食、つまりその当時多くの家庭で食べられていた献立というのは、基本的に一汁三菜でさまざまな食材を少しずつ食べていたことや、「揚げる」「炒める」といった調理法よりも「煮る」「蒸す」といった調理法が多用されていたことなどが、特徴として挙げられています。
また、当時は大豆食品や魚介類、野菜、果物、海藻類、緑茶など多くの食材を積極的に摂取していたこと、さらに調味料についても、塩や砂糖よりもしょうゆやみそ、酢、みりんなどの発酵系調味料や出汁を上手に使用していたということなども、特徴となっています。
生活習慣病の増加は食生活の欧米化が影響
同大学では、こういった特徴をもつ「1975年型日本食」が、ストレス軽減、運動機能向上に有効であるとしており、さらに軽度肥満者においては肥満度を示すBMIの低下が認められたと報告しています。
さらには、「1975年型日本食」を続けると、ヘモグロビンA1c(糖尿病の指標)が減少傾向になるなどの研究結果も明らかになっています。糖尿病などの生活習慣病の発症率が増加しているのは、食生活の欧米化が原因だといわれてきましたが、まさにその通りだったということです。
健康的な食生活とは、豆腐とわかめのみそ汁に焼き魚、野菜の煮物に酢の物といった、昭和の食卓の献立なのです。現在、食生活の見直しを考えている人は、ぜひ参考にしましょう。
(画像はプレスリリースより)

東北大学プレスリリース
http://www.tohoku.ac.jp/