糖尿病の治療は長期にわたるケースも多く、医師だけでなく看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士、健康運動指導士、臨床心理士などさまざまな分野の専門家と患者がチームを組んで取り組んでいくことが重要です。また合併症を考えると、糖尿病専門医だけでなく、さまざまな科の専門医と協力体制を築いて治療にあたらねばなりません。
「糖尿病センター」で挑む北研
そうした観点から、北里大学北里研究所病院では、糖尿病科ではなく、「糖尿病センター」を設置し、多くの領域にまたがる専門医と、さまざまな職種が集える組織で診療・治療に取り組んでいます。
センターでは、治療を行いながら、患者の生活の質を高く保ち、楽しんで継続していける工夫を重ねており、そのための手段確立と検証に努めてきました。血管系合併症の予防や治療を実践しつつ、新たな治療法を模索したり、人材の育成を進めたりしているほか、糖尿病に限定されない抗加齢医学にも取り組んで、その知見を臨床へと還元しています。
昨今注目を集めている“ロカボ”と呼ばれる、ゆるやかな糖質制限での療養も推進しており、従来の治療における辛いイメージを変える、多彩な取り組みが特徴となっています。
簡易診断も受けられるフェスティバルを開催
そうした北里研究所病院が、10月30日にザ グランドホールを会場として開かれる港区のイベント「がん対策とうきょう・みなと2016」内で、「糖尿病フェスティバル」を開催すると発表しました。
「がん対策とうきょう・みなと2016」は、東京都と港区の主催で、ピンクリボンin東京2016乳がん月間キャンペーンと港区政70周年記念の「港区がん対策推進アクションプラン普及啓発イベント」として実施されるもので、さまざまな医療機関や企業、NPOらと連携し、健康づくりの大切さについて、住民とともに考える入場無料のイベントです。
当日は、専門家やがんを経験した有名人による講演、トークイベント、展示企画のほか、乳がん視触診指導、肺年齢測定などの体験型ブースも登場します。
北里研究所病院の「糖尿病フェスティバル」は、このイベント内で13:30~16:30に展開される予定で、血圧や血糖の測定コーナー、糖尿病専門医が応じる無料相談ブースを設けるとしています。
糖尿病とがんは、患者数の多い現代の社会病、国民病といえる代表的な疾患であると同時に、併発すると治療が通常よりも困難になることや、糖尿病発症でがんのリスクが上昇するといった報告もあるなど、何かと関連の深い病気です。もちろん、いずれも全身の健康を考える上で、誰にとっても人ごとではない、身近かつ深刻な疾患でもあります。
会場は品川駅直結で、南口から徒歩3分、品川グランドセントラルタワーの3階と、足を運びやすい場所です。ぜひこの機会を活かし、健康への意識を高めてみてください。

北里大学北里研究所病院 発表資料
https://www.kitasato-u.ac.jp/港区 「がん対策とうきょう・みなと2016」について
http://www.city.minato.tokyo.jp/