代謝を改善し、健康的な体づくりをサポートしてくれるものとして、最近高い注目を集めている素材に、5-アミノレブリン酸(ALA)がありますが、これに関する糖尿病での安全性と有用性を研究した論文が、SBIファーマによって発表され、9月23日付で専門誌「Journal of Diabetes Research」に掲載されました。
バーレーンの患者を対象にした食品介入試験で有用性を確認
SBIホールディングス株式会社と、その子会社でALAを用いた医薬品や健康食品、化粧品の研究・開発などを手がけているSBIファーマ株式会社が26日に発表したもので、研究はバーレーンの2型糖尿病患者を対象とした食品介入試験の実施によるALAの安全性と有用性に関するものとなっています。
今回、SBIファーマとバーレーン国防軍病院は、すでにバーレーン国保健監督庁(NHRA)の承認を受けて市販されている、ALAとクエン酸第一鉄(SFC)のサプリメントを用い、同国在住で投薬による薬物治療中の2型糖尿病患者(20~75歳)53人を登録、対象として食品介入試験を行いました。試験においては、高用量のALA(1日あたり最大200mg)とSFC(1日あたり最大229.42mg)を用いています。
HbA1c値が徐々に減少、血糖値改善やインスリン耐性の克服も
研究チームは53人の被験者を、投薬されている治療処方薬に加えてALAとSFCを摂取する群35人と、処方薬とプラセボ(ALAやSFCを含まない偽似食)を摂取する群18人に割り付け、それぞれ12週間摂取してもらい、血糖、HbA1c値、肝機能、腎機能、鉄などについて測定、有用性と安全性の検証を行いました。
その結果、ALAとSFCを摂取した群では、HbA1c値が実施期間中、徐々に減少し、第12週経過時には平均0.8%減少していました。これに対しプラセボ群では、第6週までは減少がみられたものの、その後上昇に転じ、第12週経過時では0.5%の減少にとどまったそうです。
また、インスリン分泌を促す経口糖尿病治療薬であるスルホニルウレア剤を投与されているものの、血糖コントロールが不十分な状態が続いている患者群で、ALAとSFCの追加摂取により、血糖値が第12週経過時で0.95%減少したことが確認されました。研究チームでは、この結果からインスリン耐性を克服する効果が期待できるとしています。
試験期間中に確認された有害事象については、ALAとSFCの摂取群とプラセボ群で有意な差は認められず、肝機能、腎機能、鉄などのパラメーターでも有意な変動はみられませんでした。よって、糖尿病治療薬による治療を行っている2型糖尿病患者が、今回の試験のように、1日あたり200mgのALAを2分割して追加摂取する場合の安全性を確認することもできています。
SBIファーマでは、治療中の2型糖尿病患者が、ALAとSFCを補助的に摂取することの有用性が示された、良好な結果であるとしています。

SBIホールディングス株式会社/SBIファーマ株式会社 プレスリリース
http://www.sbigroup.co.jp/news/2016/0926_10415.htmlSBIファーマ株式会社 ホームページ
http://www.sbipharma.co.jp/Journal of Diabetes Research : The Safety and Tolerability of 5-Aminolevulinic Acid Phosphate with Sodium Ferrous Citrate in Patients with Type 2 Diabetes Mellitus in Bahrain
https://www.hindawi.com/journals/jdr/2016/8294805/