健康・長寿のイメージが強い沖縄県ですが、同県の浦添市では、国民健康保険の特定健診受診者のうち、4.3人に1人が慢性腎臓病(CKD)を患っているといい、全国平均の8人に1人と比較すると、かなり多くなっている現状があるといいます。CKDは糖尿病との関連性も高いことから、同市では25日、「糖尿病・CKD重症化予防プログラム」を実施することを決めたと発表しました。
糖尿病患者や糖尿病性腎症、CKD疑いの患者に面談や指導を展開
CKDの原因のほとんどは生活習慣病で、なかでも糖尿病の合併症から深刻化するケースが多いことが知られています。CKDは近年、新たな国民病として注目されており、進行すると体内から老廃物を除去できなくなるため、透析や移植による治療を行わなくてはならなくなります。
CKDの初期における自覚症状はほとんどありませんが、放っておくと状態はどんどん進行してしまいます。糖尿病は透析に移行する原因のトップともなっていることから、とくに早期の段階で進行を遅らせるための適切な対処をとれるよう、注意しておくことが必要です。透析にいたらなくとも、CKDがある場合、脳卒中や心筋梗塞といった心血管病の発症リスクも高まるため、他の合併症とともに予防を徹底することが重要です。
浦添市では、市民に多いCKDおよび糖尿病の重症化を防ぐべく、専門の業者に委託した指導プログラムを展開するとしています。これは看護師などによる面談・電話指導を約6カ月にわたって実施するもので、かかりつけ医との連携もとりながら、チーム体制で進めていくものとなっています。
対象者はぜひ一度チェックを!
予防プログラムを受けられる対象となるのは、浦添市在住で、検診結果などから糖尿病、糖尿病性腎症、CKDの疑いがある人です。対象者には、7月下旬から8月にかけてプログラムの案内が送付されることとなっているほか、委託業者から電話での案内がなされることもあるとされています。
参加すると、専門の研修を積んだ保健師や看護師が、日々の健康管理について、面談や電話でともに考え、生活習慣の改善を図っていくサポートを行ってくれるといいます。基本プログラムの流れとしては、1カ月目に面談を1回、電話を1回、2カ月目も同じく面談1回と電話を1回行い、3~6カ月目には月2回の電話でサポートが行われる予定です。
参加を希望する場合は、案内文書にそって「参加確認書」と「生活指導確認書」に必要事項を記入し、浦添市健康づくり課まで送付すればよいこととなっています。「生活指導確認書」の提出は後日でもかまいません。
なお、案内文書が届くのは一部の人のみとなっているため、届いていない人で参加を希望する場合は、直接浦添市健康づくり課まで問い合わせると、参加条件などの確認がなされ、認められれば、このプログラムを受けることが可能となります。
浦添市によると、このプログラム内容は県外でもすでに多く実施され、効果を上げているといい、同市でも実施を通じ、健康寿命の延伸などの効果が期待されています。対象者にあたる場合は、ぜひホームページなどから詳細をチェックしてみてください。

浦添市 発表資料
http://www.city.urasoe.lg.jp/docs/2016071600023/