山口県の宇部市では、「国民健康保険法に基づく保健事業の実施等に関する指針」に従い、保健事業実施計画「糖尿病重症化ゼロアクションプラン(宇部市国民健康保険データヘルス計画)」を策定、平成27年度から平成29年度にかけ、とくに糖尿病の重症化予防を推進する取り組みを多彩に展開させています。
重症化、合併症発生を防ぐべく健康教室を開催
糖尿病は重症化すると、脳血管障害や虚血性心疾患などの心血管疾患リスクを有意に高めるほか、神経障害や網膜症、腎症、足の病変といった多臓器にわたる合併症を併発、生活の質を著しく低下させることはもちろん、社会保障による負担にも大きな影響を及ぼしてしまいます。これら以外にも、その他重篤な疾患、心筋梗塞や脳血管疾患の発症リスクも2~3倍高めるとされ、大きな健康問題となっています。
なかでも糖尿病性腎症は、人工透析が必要となるなど、負担が大きく、医療費も高額になりがちです。腎不全での人工透析者では、糖尿病を有している患者が半数を超えるというデータもあるそうです。
しかし糖尿病性腎症段階でも、病状改善の余地はあり、また同症に進行していない段階で病状の改善を行っていくことは、より予後の改善につながります。そこで、同市では効果的で効率の良い保健事業を展開するため、患者の生活の質の低下と医療費の増大をともに抑制させることを目的に、「糖尿病重症化予防プログラム事業」や「糖尿病性腎症重症化予防プログラム事業」へ積極的に取り組んでいます。
このうちの「糖尿病重症化予防プログラム」の一環として、「糖尿病とうまく付き合うための健康教室」が開催されることとなりました。9月受講コースと11月受講コースの2コースが用意されており、定員はそれぞれ先着順で20名となっています。
日常生活での注意点、運動・食事療法のポイントを学ぼう!
教室は、宇部市が宇部興産中央病院に委託して開かれるもので、糖尿病患者の方に主治医の治療を受けながら、自らも治療へ積極的に参加してもらうことを念頭に、食事療法・運動療法をはじめとした生活上の注意点を学び、基礎知識を身につけて、日々の生活における実践を進めること、それにより腎症や網膜症、神経障害といった合併症の発症を防ぐことを目指して実施するとされています。
参加料は無料で、対象者は宇部市国民健康保険に加入する40歳以上の人、現在糖尿病治療を受けている人、主治医による参加への同意が得られている人となります。
9月コースは同月の7日、13日、20日、27日、11月コースは同月2日、8日、15日、22日の開催と、いずれも4回にわたって開講されます。時間はいずれも13:30~15:00、場所は9月コースが宇部市総合福祉会館で、11月コースは宇部興産中央病院となります。
初回は糖尿病、運動療法について学び、2回目で食事療法について、3回目では薬や日常生活で気をつけるべきことを学びます。そして最終回となる4回目では、口の健康と食生活についてレクチャーがなされる予定です。
参加を希望される場合は、電話、FAX、メールのいずれかで保健センターへ申し込みを行う必要があります。9月コースの申込締め切りは8月5日、11月コースは9月9日が締め切りです。詳細は資料等で確認の上、宇部市健康福祉部 健康推進課 成人保健係までお問い合わせください。

宇部市 「糖尿病とうまく付き合うための健康教室」について
http://www.city.ube.yamaguchi.jp/seijinkenkou/