セントルイス・ワシントン大学医学部の研究者たちは、体重増加と肥満につながる過程を特定。その研究成果を12月5日専門誌「eLife」に発表しました。
高脂肪食でも肥満にならないマウス
発表された研究成果によると、マウスの脂肪細胞におけるヘッジホッグタンパク質経路を活性化したマウスは、高脂肪食を8週間与えた後でも体重が増加しませんでした。
一方でこのタンパク質経路が活性化されなかった対照群マウスでは肥満になったといいます。
この成果について整形外科の教授であるFanxin Long博士は「肥満を治療するための新たな治療標的につながる可能性がある」と話します。
ヘッジホッグ経路を活性化することで血糖値なども改善
脂肪の増加の原因は、主に脂肪細胞サイズの増加によるものです。
研究チームは脂肪細胞のヘッジホッグと関連するタンパク質を刺激することで、小さな脂肪細胞が集まり蓄積されることを防ぎました。
さらに代謝研究を行ったところヘッジホッグ活性のある実験動物は、スリムであるだけでなく血糖値も低下し、インスリン感受性も高かったことが分かりました。
この成果を直ちにヒトに適用するのは難しいかもしれません。ある種のがんはヘッジホッグ活性の高さに結びついているからです。
しかしこの経路はマウス同様、ヒトでも同じように作用すると考えられているため、将来肥満治療の標的とすることは可能かもしれないとLong博士は期待を持っています。
(画像はプレスリリースより)

セントルイス・ワシントン大学医学部のプレスリリース
https://medicine.wustl.edu/news/セントルイス・ワシントン大学医学部
https://medicine.wustl.edu/