2017年7月13日、ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは「ジャディアンス」の臨床試験の結果を公開しました。
ジャディアンスってどんな薬?
ジャディアンスは選択性の高いナトリウム依存性グルコース共輸送担体阻害剤です。
世界各国で成人2型糖尿病の治療薬として承認を得ている薬剤であり、もちろん日本でも承認されています。いくつかの国では心血管死のリスク減少に関するデータが添付文書に書かれていますが、日本では成人2型糖尿病の治療にのみ使用することができます。
2型糖尿病を発症し、高血糖状態にある患者にこの薬剤を投与すると過剰な糖を尿中に排出させることができます。また、同時に塩分も体外に排出させることによって循環血漿量を低下させる作用もあります。
データを解析してわかったこと
ベーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは成人2型糖尿病患者を対象に15件の試験と4つの延長試験を実施していました。この試験はジャディアンス10mg、ジャディアンス25mg、プラセボを投与される患者群を比較したもの。
それらのデータを集めて再解析したところ、「ジャディアンス」を用いた治療は比較的副作用が軽い忍容性に優れた治療であることが確認されました。
有害事象、投与中止に至った有害事象、重篤な有害事象が発生した割合はジャディアンス群の患者もプラセボ群の患者も同程度であり、低血糖症の発現はジャディアンス10mg群が24.5%、ジャディアンス25mg群が23.4%、プラセボ群が21.9%という結果に。
下肢切断率はどの群でも1.1%でした。骨折の発現割合、尿路感染症の発現割合もどの群においても変わりありませんでした。
(画像はベーリンガーインゲルハイム ホームページより)

ベーリンガーインゲルハイム プレスリリース
https://www.boehringer-ingelheim.jp/